【5】西尾硝子鏡工業所の工場見学 フィルム

今回の西尾硝子鏡工業所工場見学のテーマは「フィルム」です。
皆さんが日頃使っているスマートフォン。画面に割れ防止の保護フィルムを貼られている方もいるのではないでしょうか。
実はお店などのガラスにも、飛散防止のフィルムが貼られていることが多いんです!
飛散防止だけでなく遮光や目隠しのためのフィルムなど、用途に応じて様々なガラスフィルムが存在しています。
どうやってフィルムを貼っているのか…などなど、写真を交えながらご紹介していきます!
フィルム貼りの機械「ラミネーター」について

この機械は「ラミネーター」と呼ばれます。
基本的に、短辺1500ミリまでのガラスは機械で貼ります。それ以上のサイズになると、水を使っての手貼り(水貼り)になります。
特殊なガラス(海外製の特別なデザインのものなど)は、小さくても水貼りになったりします。


キャスターが上向きに大量に設置されています。
このキャスターの用途は、ガラスを移動させる手段として。大きいガラスでもスムーズに動かすことができます!
フィルムの貼り方について

では、ここからはフィルムの貼り方についてご紹介していきます。
フィルムシートを貼る前には、必ずクリーニングを行います。
フィルムの粘着部分(フィルムとガラスの間)にゴミやホコリが入るのを防ぐため、3段階に分けてクリーニングを行います。

ガラスのクリーニングには、水に中性洗剤を混ぜたもの(施工液)を使用しています。

クリーニングが終了したら、ラミネーターにガラスを通して貼っていきます。

フィルムが貼れたら、フィルムの余分な部分をガラスの端にカッターを沿わせて切っていきます。
ゴミが入っていないか確認したら、一連の流れは終了です。
上の写真で貼っていたのは透明飛散防止フィルムでした。
透明の飛散防止フィルムは貼っているかどうかがわかりにくいため、どっちに貼ったかを判別するシールをつけて出荷します。
ボーダー柄のようなフィルムはどうやって貼っているの?


基本的にはガラス全面にフィルムを貼りますが、中にはこんなものも。
しましま模様のガラスに見えますが、実際は一旦機械で全面にフィルムを貼ってから指定の模様を切り出しています。
細い部分は位置を出したあとに切っていかなくてはならないので、結構大変でした…。そのぶん達成感は大きかったです。
フィルムの機械紹介の時にも書いた通り、短辺1500以上のガラスや特殊なガラスに関しては水貼りになります。
銀抜きミラーに乳白フィルムの水貼りをした様子

続いて機械ではなく、人が手で貼っていく「水貼り」の様子をご紹介。
今回は鏡の裏を銀抜き(ミラー面をなくすので透明になる)したところに乳白のフィルムを貼っていきます!

細くカットしたフィルムの養生を剥がし、先ほどの施工液をかけていきます。

銀抜きした部分(透明になった部分)の上に乳白色のフィルムを乗せたあと…、

一部の水を抜いて仮止めをし、フィルムを伸ばしていきます。
全体の水をスキージーでしっかりと出し切ったら完成です!


表からみると、銀抜きしたところからきれいに乳白色が見えます!
内側から照明を照らして使用するお店なども見かけますよね。
機械貼りの場合は貼り終えたあとすぐに出荷が可能ですが、水貼りの場合はフィルムとガラスの間の水が抜けるまで置いておきます。
以上フィルムの機械貼りと水貼りについてを解説しました。
次回の工場見学は、「穴あけ」についてです。お楽しみに!

